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またやっちゃったダメ男とダメ女のワンナイトラブ、だったはずが…!?
安定の美波はるこ先生! といった唯一無二な読み切りですよ。

もくじ

独り身の橋本杏子には、夜な夜なバーに通ってはゆきずりの男と寝てしまう悪癖があった。
ある晩酔いつぶれたイケメンを持ち帰り、亮と名乗る彼とやはり肌を重ねてしまった杏子。
だが別れ際、連絡先も知らない彼からなぜか「また今度」と告げられて…?
35歳の杏子は淋しさからバーの常連となり、そのたびに男漁りをしてしまっていました。
夜の街で出会う男とは一度限りで、ちゃんとした彼氏を作りたいと考えていたにも関わらず、今宵も家に連れ帰ったのは見知らぬ酔っぱらいのイケメン。
またつまらぬ男を拾ってしまったと杏子が嘆いたところ、彼は何やらポエミーな寝言を呟きます。
バーのママいわくこの男性は舞台俳優らしく、それでセリフ口調だったのかと納得する杏子。
シャワーを浴びてから戻れば、彼は静かに眠っていました。
杏子の用意してあげた水は注いで飲んでいたようで…?
キレイな顔だなと杏子が眺めていると、急に目を開けて名前を訊いてくるその男。
杏子、亮とお互い下の名前だけ名乗り、帰るようにと彼へ促す杏子でしたが、なんでと迫ってくる亮につい流されてしまい…
またやった、と内心自嘲しつつ、身を委ねる杏子。
イイ点を的確に攻められ、最高の快楽を噛み締めます。

でも賢者タイムは最悪な気分!
結局亮は帰らずにベッドで熟睡。そして翌朝杏子が目覚めると、そこには身支度でおたおたとしている亮が。
これから仕事なのに時間がなく、着ていくスーツもしわだらけ。
舞台役者志望の抜けたリーマン、と察した杏子は見るに見かねて、アイロンをかけてあげると申し出ます。
エッチはデキてもその他はデキない男!?
無事しわの伸びたスーツを着て出勤する亮を杏子が玄関で見送ると、そこで不意打ちのキス。
ありがとう、また今度と告げて去っていく彼とは連絡先も交換しておらず、杏子は謎の一言に一人ツッコミを入れるのでした。
それから出社した杏子は、上司に突然来週からの出向を言い渡されます。
場所は大口取引先。しかも今日これから先方へ打ち合わせに行くよう命じられ、杏子はぼやきながらも向かうのですが…
そこで出迎えたリーダーは取引先の現社長の息子で、なんと彼は…!?

読み切りながらもしっかり伏線の張られたオトナの恋愛!
始まりからどこかミステリアスだった亮の真実が続々と明らかになり、さすがの読み応えな単話でした。
やや不思議な設定やタイトルによる伏線回収も実に鮮やか!
35歳の社畜でまともな恋ができずにいた杏子も、舞台俳優でダメ男そうな雰囲気漂う亮もすごくリアルで、本当実際に巷にいそうなキャラなんです。
大半のTLマンガのように最後にエッチをする流れではなく、シた後の答え合わせがメインの構成なので読後感も爽やかですね。

この余白を残したラストもまた美波はるこ先生らしさ…!
一話のみで気軽に読める、絶妙な空気感のキュンストーリーです!