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誰にも抱かせぬ娼婦として、ヒロインはひとり妓楼の世界へ――。
中華系ロマンスTLが、美麗絵でコミカライズ!
上海艶夜 花いばらの褥で恋は眠る 【分冊版】1話/鹿乃子・西條六花
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もくじ

裕福な家庭の美少女・柳笙鈴(リウショウリン)はある日、孤児の少年へ父とともに施しを与える。
それから6年後。17歳となった笙鈴は最愛の父を借金苦で失い、義母に娼婦として妓楼へ売られてしまう。
しかし、格別な美貌と教養を兼ね備えていたために、笙鈴は身を売らずに芸で稼ぐ高級娼婦「長三(チャンサン)」になることを認められる。
身寄りも家もなくなった笙鈴は、長三として妓楼で生きていく決意を固めたのだった。
時は1900年代初頭。ヒロイン・笙鈴とヒーローとの出会いは、二人がまだ幼い頃のことでした。
屋台で賑わう上海の市場にて、笙鈴は物乞いをする道端の少年に、買ったばかりの中華まんを差し出します。
飢えに飢えていた少年はそれを無言で平らげますが、その様子を見た笙鈴は、感謝もせず当然のように恵みを受ける彼の自立心の無さを嗜めたのです。

笙鈴の芯の強さが伝わる場面!
己を恥じた少年に対し、小綺麗にすれば雇い手が見つかるかもしれないと、笙鈴の父は少年に衣服代を手渡します。
今度はちゃんとお礼が言えた少年へと笑顔を向け、父に連れられて立ち去る笙鈴。
この出会いがきっと少年の初恋であっただろうことは、想像に難くありません。
その6年後、裕福だった笙鈴の生活は、父親が自ら命を絶つという悲劇から一変します。
笙鈴の父はギャンブルとは無縁な人柄でしたが、賭博場の人間に騙され、多額の借金を背負わされてしまったようで…。
詐欺で追い込むなんて許せない…!
大好きな父を失った笙鈴のもとへ突如、妓楼の女将と名乗る女性・梁青玉(リャンチンユイ)が現れます。
自分を疎んでいる継母によって、「翠泉楼(ツイチャンロウ)」という妓楼に売られたことを悟る笙鈴。

実子ばかり可愛がる継母もひどい…
身を売るのかとショックを受けた笙鈴でしたが、芸事に秀でた笙鈴が抜擢されたのは、身体ではなく芸を売る高級娼婦・長三でした。
堪能な語学や楽器を披露し、教養を女将に認められた笙鈴は生き抜くために、翠泉楼に行きますと申し出て…?

奥深く濃密な中華ドラマ!
TL小説のコミカライズ版のこの作品、TLマンガではめずらしい中華系+時代物で、ストーリーがとても濃くて深いんです…!
時代背景や心情も丁寧に描かれていて、TLの垣根を超えたヒューマンドラマが展開されていきます。
つらいシーンもあるけど乗り越えるのが尊い…
笙鈴はとにかく美しく聡明で、毅然とした素敵な女性。
女性が生きにくかった当時でも凛と前を向く笙鈴に、誰しも心打たれるのではないでしょうか。
第1話の本筋でヒーローと絡むのは幼少期のみですが、最後にちらっと成長した彼らしき姿が…!?
さらに、大人になったヒーローとの濡れ場が冒頭にありまして、やがてただならぬ関係となる未来が示されています。

耽美な雰囲気で官能的です…!
キャラ名や単語などはやはり中国語で難解なものの、いろいろ調べながら読むとより解像度が上がりますね。
TLのえち要素だけでなく、漫画としての読み応えも欲しいあなたにぜひ読んでほしい一作です!
上海艶夜 花いばらの褥で恋は眠る 【分冊版】1話/鹿乃子・西條六花
本編はこちらから
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↑ 上海艶夜 花いばらの褥で恋は眠る は単行本も出ています ↑
とてもいいTLマンガなので、単行本で一気読みおすすめです!
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TLマンガの「上海艶夜 花いばらの褥で恋は眠る」は、TL小説のコミカライズ版です!
原作小説も併せてどっぷり読み耽っちゃいましょう◎