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TLマンガでももうジャンルとして根付いているオメガバース。
オメガのヒートが消えて久しい現代が舞台の、儚い年の差オメガバです!

もくじ

男と女、そしてオメガバースの性が存在している世界。
だが発情を起こすオメガはすでに絶滅しており、人々はこの三つめの性別を忘れて生きていた。
大学三年生の倉木佐絵は、親しい従兄でそのオメガバースの学者である藤堂蓮巳に片想いをしている。
ある日、ふとしたきっかけで蓮巳に触れられた瞬間、佐絵の身体に異変が起き…?
人は誰しもオメガバースの性を持っている世の中で、佐絵は大学にてバース性にまつわる講義を聞き流していました。
能力の高いアルファ性は珍しく、大半はベータ性。そして最も数が少ないものがオメガ性なのですが、今日では人類はこれらの性質に囚われず暮らしています。
なぜかというと、ヒートと呼ばれる発情を起こさない新種のオメガがいつしか増え、ヒートを起こす元来のオメガはすでに淘汰されているためでした。

ヒートが無いので平穏な生活が送れているわけですね…!
講義の後、とある研究室へ足を運ぶ佐絵。
出迎えたのは佐絵が幼い頃から蓮にぃと慕ういとこで、オメガバースの研究者でもあります。
昔病弱だった蓮にぃのお見舞いで出会った二人は、仲が良く幼なじみのような関係でした。
蓮にぃがオメガバースの研究を選んだ理由はまだわからず…?
これを渡すつもりだったと、フィギュアのガチャガチャを佐絵へ手渡す蓮にぃ。
中身は佐絵が小学校低学年にハマっていた童話のおもちゃで、懐かしいからとコンプリートした全種を佐絵にくれます。
笑顔を見せる蓮にぃに嬉しくなる気持ちが半分と、彼にとっては自分はまだ子供のままなんだという悲しみが半分で、佐絵は複雑な感情を抱くのでした。

相反する心境がすごく切ない…
それから佐絵はお礼も兼ねて、倉庫まで蓮にぃと一緒に荷物運びを手伝うことに。
かつては線の細かった彼もすっかりたくましくなったと、佐絵は改めて意識します。
また、蓮にぃから少しでも女として見てもらえたことがあるのかと気にするものの、この恋は胸に秘めて期待もしないと決めている、と自分に言い聞かせるのでした。
そんなとき、つまずいてバランスを崩してしまう佐絵。
とっさに蓮にぃが抱き留めてくれたのですが、一気に熱が込み上げた佐絵は蓮にぃに触れられたい、彼のものになりたいと願ってしまい…!?

オメガが消滅しているオメガバースの世界観が新鮮!
ヒロインがΩなオメガバものは定着してきていますが、この作品でのオメガのヒートはもはや歴史で習うような昔話、という設定が独特ですね。
オメガバースに無関心だった佐絵が突如息を乱すのを見て、研究者としてすぐに察し冷静に処置する蓮にぃがとても紳士…!
手を出すのも同意のうえでやむを得ずといった形なので、誠実な葛藤が伝わってきます。

ラストの蓮にぃの語りも意味深で…?
ヒートの鎮め方が激しく、男性向けのような構図や喘ぎがエッッな第1話です!
↓ 完結までの全6話が入った単行本も出ています ↓
とてもいいTLマンガなので、単行本で一気読みおすすめです!
